もうすぐで夏になり、髪にとって影響の大きい「湿気」というものが身近に迫ってきています。早いところではもう雨が続いていて、じめじめとしているかもしれません。
そんな湿気を対策できる方法に一つに「縮毛矯正」というものがあります。縮毛矯正は美容院の施術の一つで髪をまっすぐにできるのですが、湿気対策にはよいのでしょうか?
今回は、縮毛矯正が湿気対策に効果的か、またどんなひとが縮毛矯正をかけるべきかを解説します。
縮毛矯正は湿気対策に効果的!
縮毛矯正は髪の湿気対策に効果的であるといえます。美容院の施術の中でも1万円を超えることがほとんどで高くて手が出せないという人もいるかもしれません。しかし、高い分縮毛矯正は湿気に対して絶大な効果を発揮してくれます。
縮毛矯正の主な効果は
・うねりを抑える
・髪にツヤを出す
・日ごろのヘアケアを簡単にする
などがあります。うねりを抑えてツヤを出す、これだけでもかなり嬉しい効果でしょう。一般的に「きれいな髪」と呼ばれる髪はこの二つが基本になっています。
そして、日ごろのヘアケアを簡単にするというのは、お風呂でのケアがシャンプーだけでよくなるといった具合です。髪の保湿、ダメージケアにお風呂でシャンプーだけでなくトリートメントやコンディショナー、そしてそれを付け置くなどでかなり時間がとられると思います。
しかし、縮毛矯正をすることでよほど悪いものでなければシャンプーだけでも手触りが良くなり、あとはドライヤーだけで済ませることができます。さらに、湿気に対しての髪の反応がかなり少なくなるので、アウトバストリートメントなどをつけなくても髪はうねらず、綺麗な状態を維持することができます。
どんな人におすすめ?
では、縮毛矯正はどんな人におすすめなのでしょうか。縮毛矯正がおすすめできるのは、遺伝が原因によるくせ毛、天然パーマの人と、ダメージヘアの人です。
遺伝による髪のうねりがある人は、くせ毛ない人に比べて水分バランスが乱れやすく、髪の所々で乾燥している所とそうでないところがあります。乾燥している所は水分を吸収しやすい、つまり湿気に弱いので、その部分だけ柔らかくなってうねりが悪化します。ダメージヘアの人はダメージによって乾燥しているのでうねりが出ます。
そして、ダメージヘアの人に注意してほしいのは、あくまでも湿気対策としてのみ縮毛矯正を利用してほしいという事です。それは縮毛矯正の性質にあります。
縮毛矯正の施術の大まかな進み方は、まず1番目の薬剤を髪に浸透させる、次にアイロンで髪をまっすぐにする、最後に2番目の薬剤を髪に付ける、という風になります。実はこの施術自体がとても大きなダメージとなってしまうのです。
髪は4つの結合で構成されており、その一つに「シスチン結合」という薬剤で切れる結合があります。1番目の薬剤でこれを切断し、髪を限りなく柔らかく、動かしやすい状態にするのです。結合を切ること自体、大きなダメージとなります。
そして、アイロンもよくありません。120度ほどならまだしも縮毛矯正で使う際のアイロンは200度近く、あるいはそれ以上あります。熱にデリケートな髪がそこまで高温のアイロンを当てられるとダメージがとても大きくなってしまいます。
このように、縮毛矯正はうねりのある髪を無理やりまっすぐにするため大きなダメージを生み出します。もともとダメージヘアの人は1年に1度、湿度の影響がある梅雨の前にだけかけるなど工夫をしましょう。
しかし最低限のヘアケアは必須!
縮毛矯正の効果で日ごろのヘアケアを楽にすると書きましたが、最低限髪にダメージを与えないようなケアをしてください。あまりに雑なケアをしてしまうと切れ毛の原因になり、余計に髪がパサついて見えたり、うねりがひどくなってしまったりします。
具体的には
・マイルドなシャンプーを使う
・週に1度はトリートメントをする
・ドライヤーをする
の3つを心がけてください。よくトリートメントをされない方がいますが、縮毛矯正後の髪はかなりデリケートで、これ以上ダメージを与えないようにしなければならないため、トリートメントでケアをする必要があります。
なら毎日補修すればいいのではないか、実はこれも間違いです。毎日するのもまた別のデメリットが出てきてしまいます。それは、シリコンの蓄積です。
トリートメントにはシリコンが含まれており毎日してしまうと蓄積します。今日洗浄力のシャンプーを使えば1発で落とすことができ、それだと毎日してもよいのですが、シャンプーのマイルドさを優先させる方が髪にとっては効率が良いため、トリートメントの回数を少なくする必要があります。
最低一週間に一回、多くても一週間に2回までにしましょう。適度な回数の補修によって、ダメージを少なくすることができます。
湿気対策に縮毛矯正はおすすめ!
夏、梅雨の湿気対策は様々な方法がありますが、予算を考えないならば縮毛矯正が最もおすすめな方法といえます。数時間で効果を実感でき、正しいケアでそれが何か月も続くからです。
行きつけの美容師さんにまずは相談してみることをおすすめします。料金も美容院によって変わるので、リサーチするのも忘れないようにしましょう。